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Q&A よくある質問

北海道の広葉樹について

  • 北海道にはなぜ落葉広葉樹が多いのですか?

    2万年ほど前、直近で地球がいちばん寒かった頃、北海道はツンドラや寒い針葉樹林帯となっていました。その後、地球が暖かくなり、対馬海峡が開通するとともに暖流が日本海に流れ込み、西日本に退避していた落葉広葉樹たちは一斉に東北や北海道へと分布を広げていきました。現在の気温や雨量が落葉広葉樹の生育に適していることが北海道に多い理由といえます。

  • 北海道にはどんな広葉樹があるのですか?

    北海道には3千種ほどの植物が確認されていますが、木材として活用されるのは数十種類と思われます。代表的なものとして、ミズナラ、カエデ類、カンバ類、ニレノキ、シナノキ、ハリギリ、ヤチダモ、オニグルミ、カツラ、ブナなどがあげられます。

道産広葉樹の入手について

  • ウイスキーの樽材が欲しいのですが、どこにいけば買うことができますか?

    ウイスキーの樽材として最も適しているのはミズナラです。また、樽に使うミズナラは、(ウイスキーの蒸発を防ぐため)材の中の導管という水を吸い上げる孔を切ってしまわないように通直で目が通った、かつ直径が80cm以上の直径の木材が必要なので、ミズナラの中でも特別なものになります。しかしながら、北海道のミズナラなどの優れた木材はヨーロッパに輸出されたり、戦後の洞爺丸台風の風倒木として処分されたりしてきたので、そのような形質の良いミズナラはまとまって残っていません。次の世代のものがしっかり育つまで、各地で少量の優良木を探すしか方法はないと思います。

  • シラカバやマカバの樹皮がきれいな丸太を樹皮付きで手に入れたいのですが。

    樹皮を活かした木工品を作るために、樹皮付きで丸太を購入したいという方がおられます。基本的には丸太を切り出す素材生産事業者が買った山を見せていただき、金額を決めて切り出してもらうしかありません。その際、樹皮がめくれたり痛むのを防ぐため、冬に伐採することと、伐採した木材を傷付けずに運んできてもらうことをお願いすることになります。奥地や急峻な山だと高額な経費がかかることもありますので、お含みの上ご相談して下さい。

広葉樹の手入れについて

  • 挽き板を購入したいのですが、乾燥して割れたり曲がったりしませんか?

    広葉樹は通常板にしたあと、桟木を入れて風通しをよくして2年ほど自然乾燥させ、その後低い温度で人工乾燥させることが一般です。このサイトで販売しているものは自然乾燥のものと人工乾燥まで行ったものがあります。十分乾燥していないものは時間が経つと反ったり割れが入るものがありますが、それも自然のこととして使っていただくか、または別に人工乾燥をお願いして、その後平らに整形、修復して使うことも出来ます。なお、少なくても湿ったところに置くとカビが生えることが多いので、風通しのよい日陰において少し時間をかけて下さい。